生きていく上で、「サイダー」の意味合いって、どう思う?関係ないって思うだろうか。「上司」は、あなたにとって何なんだろう。

前のめりで自転車をこぐ姉妹と履きつぶした靴

蜃気楼は砂丘とオアシスの間に


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雲の無い木曜の晩は昔を懐かしむ


石田衣良さんという作家さんに出会ったのは、愛の家で。
愛がいない部屋というタイトルの短編ストーリーがぎっしり詰まった文庫本がパソコンの前に置いてあったから。
故郷の長野の愛ちゃんのお母さんが読んで、それを米やフルーツと同時に送ってくれたという。
当時はそこまで世に知れていなかった石田衣良。
愛ちゃんは元々手記やビジネス、雑誌などは買う。
だけど、いわゆる小説は読まないので、この本を私にくれるという。
彼女の母さんはどんなことを考えながら、愛がいない部屋を手に取ったのだろうか。

勢いで話す姉妹と私
「今日の夕飯はカレーよ。」
少年は母親が言ったその言葉を聞いた途端、無意識にガッツポーズをとった。
少年は学校から帰宅して、居間でテレビを見ていたところだった。
今日は格別に西日が強い。
窓辺では風鈴がときどきチリリンと音を立てていた。
TVのアニメチャンネルでは、昔のなつかしアニメをやっていた。
今日は「一休さん」だった。
こんな頭の良い男の子が今いたら、学校のテストなんて満点だろうな、と少年は感心していた。
しかし、コトコト煮える鍋からカレーのいい匂いが漂ってきたとき、少年は一休さんのことなんて思考から消えていた。

具合悪そうにダンスするあの子と横殴りの雪


夕食時に、ビールを飲むのが習慣になっているけれど、最近、その後にワインも飲んでいる。
もちろん、次の日に接客の仕事がない時に限定されるけれど。
実家を出ていた時に、家の近くでワイン専門店を発見して、父の日のために買ってみた。
私は若干見栄を張る癖があるので「1万円以上のワインを探しています」などと話して。
家族に届けた、ワインが1万円ほどしたことをついに伝えると、父は気まずそうに「・・・うん、やはりそうだと思った!」と言ってくれた。
他には何もいう事は、特にはなかった。
それから、特にワインの値段にはこだわらなくなった。
あー幸せだと感じる時間の友だったら、お金や質にはこだわる必要は、今のところない。

息絶え絶えで泳ぐ姉ちゃんと冷たい雨
セミももう鳴いていない夏の晩。
少年は家の縁側に座り、スイカをほおばっていた。
かじってはスイカのタネを庭に吐いていると、ときどき種が遠くまで飛ばず、自分の体に落ちる時もあった。
傍に置いているかとり線香の香りと、風の吹かない暑い夜、それから西瓜の味。
少年はそれらを感じながら、明日はどんなことして遊ぼうかな、と考えていた。

前のめりで泳ぐあいつと壊れた自動販売機


友人の恋人であるSさんが経営する会社で、毎回和歌山の梅干しをオーダーしている。
アルコールが入ると電話をくれるSさんの可愛い部下のEくんという若者は、ぜんぜんトークがかみ合わない。
酔ってないときのE君は、相当な人見知りらしく、そこまでたくさん返答してくれない。
なので、私はEくんとじゅうぶんに話をしたことがない。

陽の見えない日曜の夜明けに熱燗を
2ヶ月前まで完全に存在を知らなかったが、小さい子のプールの為のオムツというものがあった。
都市部では、プール用オムツをはいて入れることろと入ってはいけないところがあるらしい。
必ずや、他人からしたら、専用のオムツでもおしっこなどしているオムツで水に入られたら、いい気持ちはしない。
しかし、子供の親だったら、プールにいれてあげたいと思うし。
ただ、立場が逆だとしたらものすごく不快だ。

控え目に泳ぐ友人と飛行機雲


time is moneyというのは、的確な名言で、だらだらしていると、本当にすぐに貴重な時間が無くなってしまう。
今よりも早く業務も報告書も終われば、他の仕事に時を回せるのに。
掃除をしたり、長風呂したり、料理にはまったり、メルマガを読んだり。
そう思いついて、ここしばらく、テキパキ取り掛かろうと気を張っているが、どれくらい達成できるのか。

控え目に走る妹と電子レンジ
暑い季節っぽいことを特にやっていないが、ともだちと今度、コテージをかりてBBQをやる。
暑い時期のお決まりだが、日常から離れ、息抜きになる。
男手が少ないので、非常にたくさんなんやかんや準備をしないといけない。
特に、火起こしが、女性だと不得意な人がたくさんなので、頑張らないと。
だが必ずみんなでワインをがぶがぶ飲むその時は、ビールをほどほどにするように注意しよう。

天気の良い日曜の夕暮れは足を伸ばして


中学生の頃、父も母も、私の友人関係に対し、あからさまに積極的であることを求めてきた。
平均的より外れてはダメだ、など。
非常に生きにくい時期だったと考える。
授業時間が終了すると、毎回作り話を嬉しそうに母に話す。
そうすれば、安心しているのだ。
微妙に奇抜だと、おかしい。
いつもこんなのだけ思っていた学生時代の自分と父と母。
切ない過去だと今は思う。

雲の無い火曜の昼は熱燗を
物語を読むのは趣味の一つだけど全ての本が好きなはずはない。
江國香織の小説にとても魅力を感じる。
もうずいぶん同じ本を読んでいる位だ。
登場人物の梨果は、8年同棲した恋人の健吾と別れてしまうが、その原因となった華子と一緒に住むようになるというとても奇妙な話だ。
最後は衝撃的で大胆な形だが最後まで読んだうえで内容を思い出すと「確かに、そうなるかもしれないな」というのを匂わせている。
それに、江國香織は、言葉選びや登場させるミュージックや、物など、魅力を感じる。
ミリンダが出てくるとミリンダが飲みたくなるように書いてあるし、べリンダ・カーライルや古内東子といった音楽がでてくるとついCDをかけてしまう。
物の表現の仕方が得意なのだろう。
それ以外にも、ピンクグレープフルーツそっくりの月...というワードがどこで作られるのだろう。
表現力に惹かれ、深夜に何度も同じ江國香織の小説を読んでしまう。
好きな本との深夜の一時は夜更かしの原因かもしれない。




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